健康問題や課題が生まれやすい夜勤

看護師は夜勤が大変というイメージがありますが、実際にはどのくらいの負担が夜勤をこなす看護師にかかっているのかご存じでしょうか。人の身体は夜に眠ることで、体内のバランスをとっています。しかし、夜に起きて仕事をすることででホルモンバランスや体内リズムの乱れが生じ、身体へさまざまな影響を及ぼすのが実態です。

まず太りやすい体質になり、総コレステロールや体脂肪率がどうしても上昇傾向になってしまいます。この場合はメタボリックシンドロームに注意する必要があり、さらには生活習慣病への懸念も出てくるでしょう。

それだけでなく、睡眠障害も問題です。普段夜に仕事をしていざ普通の生活に戻ったとき、昼夜逆転の影響が出て交代勤務睡眠障害が起きる可能性があります。これは日中に強い眠気に襲われたり、夜寝ようと思っても全然眠れなかったりする疾患です。

そして、ハードな仕事を日勤だけでなく夜勤にも行うことで、さらなる肉体的・精神的ストレスの蓄積につながります。実際に連続した夜勤が続くと、医療事故を起こすリスクが30倍以上に増えることも判明しているのです。疲労やストレスの蓄積により、注意力の散漫や集中力の低下も起きかねません。

こうした問題が挙げられることから、それぞれの現場で夜勤による健康リスクを減らすための取り組みを行うことが大切です。さらに、管理職とスタッフの良好なコミュニケーションをとることも重要となってくるでしょう。